2023年の7月は34˚Cを超える連日の猛暑が続いています。この猛暑は日本だけではなく欧州でも同様で、湿度は低くてもエアコンが普及していない欧州では熱中症にかかる人が急増しているそうです。
そんな時に特におススメなのが、冷煎茶で水分補給をすることです。私(九兵衛)が行っている習慣をご紹介します。不織布の使い捨てお茶パックに7割くらいの茶葉を入れます、これで大体10gです。これを2パック冷水ピッチャーに入れて浄水器を通した水道水を約1リットル注ぎます。あとは冷蔵庫に入れてタイマーをかけて40分程度待ちます。茶葉の産地のよっても時間を変えています。美濃白川や掛川の煎茶の場合は30分、宇治や朝宮の煎茶の場合は40分にしています。時間が来たら、お茶パックを上げて軽く絞ってから取り出します。この冷煎茶を毎朝一杯と昼と夜に一杯ずつ飲んでいます。1回作り置きして2日でピッチャー分を飲み切っています。
夏バテと熱中症は密接に関係しています。熱が体の中にこもってしまううつ熱による体温上昇は熱射病です。この場合は、頚部の両側や腋の下、足の付け根の前面などの太い静脈を冷やします。また、軽いものであれば手のひらを水中につけておくのも放熱に効果的です。
熱中症は脱水にともなう症状で、めまいや頭痛や熱失神、筋けいれん、食欲低下や熱疲労による全身の倦怠感が症状です。もちろん、高温多湿などの天候が原因ですが、かかりやすい人とかかりにくい人に差があります。熱中症にかかりやすい方というのは自律神経の症状がある方や、慢性的にだるい、朝がつらい、頭がぼーっとする方が多いです。
言い方を変えれば、自律神経失調症の傾向のある人が体温上昇を自律神経でコントロールできなくなるので熱中症にかかると言えます。自律神経の調整機能が弱ってくる老人が熱中症にかかりやすいのもこのような理由です。また、肥満の方の約7割の方も自律神経の調節機能が低下しており、これはモナリザ症候群と呼ばれています。これらの自律神経調節機能の低下は加齢だけではなく、ストレスや不規則な生活や不健康な食生活によっても引き起こされます。ジャンクフードを食べ、ジュース類を飲み、夜ふかしてゲームをしているような生活は自律神経を狂わせます。
熱中症対策としては、水分補給と自律神経対策の両方がベストです。水分だけを補給すると塩分が不足するとかスポーツドリンクを飲みすぎて糖分の過剰摂取の問題を引き起こすなどが指摘されています。水出しの冷煎茶は低温で抽出することで自律神経調整機能と免疫機能を高め、リラックス効果があるテアニンを最大限引き出すことができます。なによりも旨味成分なので、冷煎茶は砂糖なしでも十分に美味しいです。水分補給と自律神経対策の両方にうってつけな最高の対策なのです。
余談ですが、冷煎茶を作って引き上げたお茶パックの茶葉ですが、次に私はそれを鍋に入れて水を足して火にかけます。沸騰直前に火を止めて、夏場は冷水のボウルで冷やして粗熱を取り、また別のピッチャーにうつして冷蔵庫で冷やします。
水出しでの冷煎茶を作ったあとの茶葉は旨味のテアニンはすっかり抽出されて殆ど残っていませんが、カテキンはたっぷり残っています。このカテキンだけの冷茶はペットボトル緑茶とほぼ同じ成分構成です。これも約1リットル作ります。このカテキン冷茶は甘い食事や脂っぽい食事の際のドリンクとして飲んだりしています。コロナ禍の最初の時期に殺菌剤が不足していた時期は、これでドアノブやスマホやキーボードなどにスプレーして殺菌していました。スパイク型のウイルスに対しては殺菌効果があるからです。カテキン緑茶は酸化しやすいので、気になる方はラップをかければ大丈夫です。またはレモン汁を数滴垂らすのも方法です。ビタミンCはカテキンの酸化を防ぎます。PETボトルのように発がん性のある合成ビタミンCではないので安全です。
お茶パック2袋分の20gで美味しい冷煎茶1リットルとペットボトル緑茶と同等のカテキン緑茶を1リットルつくる訳です。テアニンが豊富な高級煎茶じゃないとこの方法は機能しませんが、美味しい冷煎茶を楽しみながら、熱中症対策にもなって1杯200mlあたりのコストが 75円前後なので、とても賢いライフスタイルの方法だと思います。
公式オンラインショップのブログより
https://tcha-tcha-japan.com/blogs/blog/recommend-cold-sencha