2023年の初旅は宮古島へ
東京から南西に1800kmの位置にある宮古島に行ってきました。平坦な島で周りはサンゴ礁に囲まれており、島自体がサンゴ礁でできています。砂が流れ出さないので、沖縄の島々のなかでも海の透明度は抜群です。
ZENJIROの2023年の旅は宮古島から始まりました。2月1日の朝に羽田空港を出発するときは気温はまだ氷点下、3時間後に到着した際の現地の気温は20˚Cほどで暖かさを感じます。
宮古島にはビデンス・ピローサ (Bidens pilosa)というキク科のハーブがあります。海岸の岩場にも自生していますが、管理栽培されたものが製品化されています。薬草としての効能は、消化器や循環器から感染症、外傷や潰瘍に至るまで幅広く、炎症を伴う症状によく使われているそうです。これを使ったお茶があるというので興味が湧きました。飲んでみて、もし良ければラインアップに加える候補リストにはいるかもしれないと思ったからです。何でも興味があったものは現地で実際に試飲してみるというのが、ZENJIROの仕事の流儀です。
JA直営のあたらす市場で2つの製品を買いました。値段は決して安くありません。ひとつはウコン入りのビデンスピローサ茶、もうひとつはショウガ入りです。飲んでみると、かなりウコンやショウガが主張します。微かにこれがビデンスピローサかなという味がします。結論としては、この健康効果の高いハーブもそのままでは飲用としてはなかなか難しいというのが結論でした。
原料の調達という供給の面では特に成果はありませんでした。それでは上質な日本茶が需要としてあるかという点についてです。沖縄でよく飲まれているお茶として「さんぴん茶」があります。ジャスミン茶の一種です。緑茶にジャスミンの花の香りを着香したものです。中国流の製造工程なので、茶葉を摘採後は釜炒りで酸化発酵を止めます。日本茶と違うのは蒸さないで釜炒りすることです。釜は300˚Cにも達するので、旨味成分のテアニンを含むタンパク質は分解されてしまいます。その代わりに釜炒り特有の香りが出ます。さらに、ジャスミンの花を幾層にも重ねてジャスミンの香りを移します。宮古島や他の沖縄の方にとっては「さんぴん茶」が日常のお茶です。上質な緑茶の旨味成分を味わうという飲み方は未経験の方も多いと思われます。需要サイドでは一部に限られるかもしれません。
宮古島は4月には海開き、トライアスロンの大会も開催されています。2月はゴルフ客が多かったですね (うらやましい!)。海が綺麗でほんとに良いところでした。
<余談>
地元の醸造所・菊の露の泡盛を夜は賞味しました。美味しかった♪ また、宮古島産のそばが美味しかったので、スーパーで生そばと麺つゆを買って帰り、自宅で頂きました。いやあ、旨かった♪