外国人にとってのMatchaと日本人の抹茶
海外でのMatchaブームが勢いを増しているのをご存知ですか?
日本の伝統文化が海外に受け入れられているから?
いいえ。それは間違いではありませんが、健康志向のトップモデルたちが抹茶ラテなどを手にSNSに投稿したことで世界的に広まりました。
日本人がイメージする抹茶は、どうしても茶道のイメージを引きずっています。特に、ある年代を超えるとその傾向が顕著です。カフェに行けば抹茶ラテを注文する方でも、抹茶を買って自分で作ろうとする人たちは多くありません。常飲するお茶と抹茶とは決して結びついていないのが現状です。
でもひょっとしたら、若い世代の方は抹茶というと抹茶ラテや抹茶アイス、抹茶ケーキのイメージが先行して、茶道はイメージしないかもしれません。
外国人にとって抹茶とは健康的な飲み物や食材の代名詞になりつつあります。
日本に旅行に来たならば、彼らぼMatchaスタイルの原型である茶道を体験するかもしれません。しかし、それはあくまでも旅行の思い出であり、茶道を始める入り口ではありません。彼らがMatchaを愛する理由を説明するこんな記事がありました。
抹茶の健康効果を医学情報誌が解説
米国にメディカルニューストゥデイ(MNT)という医学情報雑誌があります。ランセットなどのような五大医学雑誌とは違って学術的な権威はありませんが、月間で7000万人以上が見る有名サイトです。ここでも2019年11月に抹茶が取り上げられています。「緑茶は抗酸化物質を含んでいて健康上のメリットがある飲み物。抹茶はまるごと粉末にした濃厚な緑茶なので、さらにその効果は強い。」として、Lテアニンが集中力と認知力を高め、カテキンのうちエピガロカテキンがレート(EGCG)の抗腫瘍特性ががんを予防し、心臓病のリスクを減らし、糖尿病を予防し自己免疫性ブドウ膜炎の視力障害を緩和するとしています。さらに使い方として、米国の認定栄養士が、抹茶ラテやアイスキャンディーにも抹茶ラテを使う、抹茶をグラノーラに入れるなどのアイデアを紹介しています。
抹茶の使い方
このように医学情報誌でも取り上げられても、これがMatchaブームの原動力のすべてを説明してはいません。日本の伝統的スタイルも、メディカルニューストゥデイが解説するような健康効果も背中を後押ししているにすぎません。
結局は、おしゃれでカッコいいからです。
海外のMatcha愛好家のセレブやモデルたちの投稿写真は、スリムな体型でサングラスが似合って片手に抹茶スムージーや抹茶ラテを手にしていますね。^_^
健康に良いからといって青汁を手に闊歩しているモデルはいません。また、コーラを手にして闊歩するモデルもホントに少なくなりました。
興味本位で日本の茶器と茶筅を購入して、茶道のビデオをみながらお点前を試してみる外国人がいても、多くの人は、そのスタイルで日常的に飲むことに苦痛を覚えてしまいます。で、結局はブレンダージャーのような調理器具でサッと撹拌し飲んでいます。
要するに、スムージー的な飲み方が最も一般的です。ブルーベリーやバナナと合わせたり、豆乳を使ったりです。ブレンダージャーを使うことでグラノーラやオートミールやシリアルに抹茶を使う人たちも急増中です。
日本人も従来の伝統的な抹茶イメージとは別に、日常的な飲料としてもっと抹茶を取り入れても良いのではないでしょうか?
まとめ:抹茶はおしゃれでオトクな健康飲料
抹茶ドリンク一杯に使う量は小さじ半分くらいの2g程度。100gの抹茶ならば50杯分です。コンビニの抹茶ドリンクを買うよりもずっと経済的です。医学雑誌も認めて、おしゃれで、さらにお得な抹茶スタイルをあなたもはじめてみてはいかがでしょうか?